種鶏農場(卵を産ませる農場)


ヒヨコになる卵は種鶏と呼ばれる鶏が産みます。市販の食卵とは違い、受精していなくてはいけないため、雌の管理以上に雄の管理も重要になってきます。現在の受精率は平均で約90%ですが、飼育者が納得する数字はもっと上の方にあります。

給餌量、給水量、照光時間、温度、湿度、…etc管理しなければならない項目は孵卵作業のそれを大きく超えます。もちろん病気にも気を使いますし、産んだ卵は洗卵、選卵を経て貯卵庫で大切に保管。その後孵卵場へ運ばれ、ヒヨコとして孵って行きます。理想的な鶏とは?理想的な卵とは?理想的な環境とは?生き物相手の疑問は突き詰めればキリがありません。そんな農家の状況をここでは簡単にお教えします。

水の飲み口は鶏の成長に伴って調節され、常に鶏が飲みやすい位置にと調整していきます。水を飲み過ぎてもいけませんし、まったく飲まなくても問題です。要因はたくさん存在するので一概には言えませんが、例えば小さな鶏が、大きな鶏の群れに入ってしまうと、押されたり、潰されたりしてしまい、餌や、水が飲めず、満足な成長ができない場合もあります。
給餌に関しても同じで、決められたプログラムを守り、鶏の週齢に合わせた給餌を心がけることが何よりも大切な事の一つです。

また、産卵時にはなるべく巣箱で産むように誘導しますが、なかなかそういうわけにもいきません。鶏の羽数が多ければ多いほどその管理は比例して難しくなっていくわけですから。産んだ卵は鶏に踏まれて汚れたり、土が付いたりしているので、細菌が卵の中に入らないうちに洗わなくてはなりません。

集卵が終わり次第、卵を選別します。鶏は常に大きさが均一の卵を産むわけではありません。産まれた卵は大きいのもあれば、小さいのもあります。今の段階で卵の大小は関係ないのですが、将来ヒヨコになって飼育者の元に送られた場合に、問題が発生します。この時点の卵はまだ洗卵していないため所々に汚れが目立ちますが、この卵の状態を見て、鶏が健康であるのかどうかの判断基準にしている管理者もいます。卵は鶏の体内より産まれるもの。ゆえに外見ではわからない体内のバイオリズムをある程度知ることができるわけです。

この段階で無精卵なのか有精卵なのかを判断することは当然できません。無精卵か有精卵が分かるのは孵卵場に到着してそこからさらに半月以上の時を要します。雌の羽数に合わせ、雄の羽数も調節されます。温度や湿度を適温・適湿に保つことと同様に雄が多すぎても、少なすぎても良い結果は得られません。鶏飼育には長年のノウハウが必要です。管理者の培ってきた経験が結晶となり、現在の高い受精率を支えているのです。実際に鶏が動いている動画もご覧下さい。

近年、コンピュータによる全自動監視システムが完成し、鶏飼育は大規模な鶏舎での管理が当たり前になる時代が来つつあります。今後も種鶏、ブロイラー飼育効率化への探求をやめることなく、㈱イシイ、ウインドウ事業部は農家様の成績向上に多大な貢献を果たそうと日々邁進しています。