inovoject(イノボジェクト)システム 自動卵内接種 自動検卵


Inovoject(R)システムはZoetis社の特許プラットホーム技術。この基礎は1980年代に米国農務省での研究室で開発された一つのアイデアから始まりました。 

その研究を基に、Inovoject(R)システム、つまりヒヨコがまだ卵内にいる間にワクチン接種をするという自動卵内接種システムが開発されたのです。現在では様々な改良が加えられ約100パーセントの接種率を実現しています。卵内の雛に接種する事により、早期に免疫、抗体をつける事も実証され、かつ接種時における雛・鶏へのストレスを最小に抑えるように制御された衛生的なシステムとして認知されてきました。

1時間に20000個~50000個の卵にワクチンを接種することができ、特定のワクチンを直接手で雛に注射する手間を省く…当然ワクチンやその他の合成物も正確に測られた量だけ卵の中に注入するようにデザインされています。そして 2人の要員で検卵、ワクチン接種、移卵という一連の作業を行えるため、コスト面でも大幅な削減を実現する事にも成功しています。このInovojectシステムは畜産界に革命を起こし、2015年現在、多くの孵卵場様にご利用されております。さらに将来的にこのシステムは雛の雌雄を自動的に鑑別できるシステムとしても機能するよう開発が進んでいます。孵卵前に雌雄を決定することは養鶏業界の経済的にも多大なる貢献を及ぼす可能性があります。鶏を性別で分けて飼育すると飼料効率がよくなり、処理場の行程も改善されます。それは結果として一般消費者に現在より均一で安い鶏肉をお届けできる事へとつながっていく事となります。

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Inovojectシステムは世界30以上の国で作動しています。 Inovojectシステムが1992年に紹介されて以来、700億個以上の卵に利用されています。

Inovojectシステムは確実な疾病予防を実現します。 早期に抗体をつけることにより雛をより健康な状態で飼育できます。 ひよこへのストレス減少:孵化前にワクチン接種をすると、手動の注射に比べひよこのストレスは抑えられます。 正確で定量の注射:ほぼ100%の卵に正確な投与量を接種することができます。 労働コストの削減:Inovojectシステムは、基本的には2人の要員で卵を自動的に検卵し、ワクチン接種し、ハッチャーへ移卵する事が可能です。 最小の汚染:針は接種後、クリーニングサイクルにて殺菌されます。 細菌汚染を手動の接種と比べ、最小にすることができます。すべての孵化場に適した造り:カスタム設計が可能なInovojectシステムは、ほとんどの孵化場構成に導入する事が可能です。さらに取り扱い、容易な持ち運び等、それぞれの孵卵場に対する作業面も考慮して設計されます。 上質のデザイン: デザインは部品の効率的な掃除と交換が考慮されており、故障時には直ちにメンテナンス担当員が現場へ急行し、修理します。 顧客満足のためのサービス:Inovojectシステムは顧客満足度、信頼性を顧客に提供します。株式会社イシイ全3支社(鹿児島、徳島、岩手)のメンテナンス担当者が製品配送、導入、メンテナンス、お客様の緊急時の呼び出しに対応します。

イノボジェクトシステムの作業風景

接種開始前と接種終了後は、チューブと針を全て自動でクリーニングし、環境維持には細心の注意を払えるように設計されています。これ以外にも、もちろん卵を保管している、孵卵器内も清潔に保つ必要があります。まず卵をEgg Remover(R)システムによって無精卵、有精卵を判別します。判別後、無精卵のみ吸引機で吸引→隔離。有精卵はトレイに残され、そのまま次の行程へと運ばれます。次の行程はワクチン接種です。卵を詰めているトレイの構造上、無精卵を取り除くと、その場所は卵のない空間となっています。(36卵詰めの場合、4個の無精卵を抜くと、全部で32卵。4つの空きができています)ワクチンセーバーはトレイの空きをセンサーで判断し、卵にのみワクチンを投与します接種はトラクションが卵を固定し、(自動的に大きさを判断し力を調節)、卵に穴を開けるための針が降下、その後、もう一つの針が降下しヒヨコにワクチンを接種します。このように2段階の注射作業(2枚針)を行うため、接種ミスが発生しない設計になっています。

・針と接種部位
パンチ針の太さとスピードそして先の角度がマッチしていればヒビは出来ません。但し、どれか1つでも悪ければヒビが入ってしまう可能性があります。

・イノボ接種針について
穴の位置や先の角度などについても多くのテストの結果最適な物を選択して使用しています。もちろん、針の横に穴が開いていれば針詰りは大変に少なくなり接種ミスが少なくなりますが細菌が入り易くなり品質が低下します。しかしイノボジェクトの本質は品質の向上が第一ですので今の針穴に決まりました。

・接種部位について
ツーリング(接種針シリンダー)が左右20度動くので卵が少し位い横を向いていてもツーリングがその傾きに合わせ卵の接種位置に針を合わせます。

日令によって接種位置の正確性が変わります。
・18日+0時間では98.4%
・18日+12時間では99.6%
・19日+0時間では99.9%

となりますが総合的に判断して19日目の接種が良いと言えます。下の写真はツーリングが左右20度動く図です

・どこにどう接種しているのか?
この写真は殻の中の胎児の状態です。頭は右翼の下にあるので卵が横向きにならないかぎり頭には針は刺さりません。針の接種位置(ターゲット)は頭と肩の間です。この写真を見るとわかるように胎児の右側に色が付いています。正常な孵化をしていれば必ずこの位置にワクチンが接種されます。

ワクチンセーバーオプションについて
Vaccine Saver(R)は検卵において(初期中止卵及び無精卵)取り除かれた場所へのワクチン接種を防ぎます。 このVaccine Saver(R)により有精卵のみへのワクチン接種を実現でき、Inovojectシステムにオプションとして設置する事で、ワクチンの消費を飛躍的に抑える事が可能です。 Inovoject(R)システムのためVaccine Saver(R)オプションは卵の識別技術と斬新な Inovoject(R)システムの技術を結晶して完成したものです。Vaccine Saver(R)はセンサーにて無精卵を識別し、それから有精卵だけを選んでワクチン接種します。ワクチン注入前に接種卵を特定するため、この装置により高価なワクチンを無駄なく使用する事が可能になり、孵卵場のワクチンコストの大幅な削減を実現しています。また、無精卵、接種個数及び受精率等の必要なデータをメモリに記憶する事で、孵卵担当者は移卵時にタッチパネルを参照する事で必要な情報を素早く得る事が可能となっています。

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自動検卵システムについて
Inovojectシステムで、産業の変革が行われ、次のステップは、Egg Remover(R)システムです。最新のセンサーとCOMを駆使し無精卵そして、早期中止卵を特定して取り除きます。その後、Inovojectシステムが自動的に有精卵にワクチン接種を行うように設計されています。
有精卵と無精卵を別工程に振り分ける。Egg Remover(R)システムはInovoject(R)システムの新しいオプションでInovojectシステムのオプション機器として同時に稼働します。このシステムは無精卵、中止卵(18日目以降)を特定し、注射前に別工程に移します。その検卵能力はは1時間に60000個(トレー構成に依存する)。このシステムを使用する事で、現状より遙かに低いコストで素早く検卵を行う事ができるようになります。いわゆる無精卵、中止卵と呼ばれる卵を18~19日目で正確に取り除くことの利点は、生産者がより低いコストでより質の高いヒヨコを数多く育てる事ができるという点です。北米のエッグリムーバー機を使った試験では早期中止卵を正確に取り除いた場合、孵化率が上昇するという結果が出ました。そして検卵された卵はそのままInovoject(R)システムにてワクチン接種されるのです。

Egg Remover(R)システムは2001年に開発され、現在では日本、北アメリカ、アジア、ラテンアメリカ、およびヨーロッパの多くの孵卵場で稼働しています。

Egg Remover(R)システム コンセプト

統合:Egg RemoverシステムはInovojectシステムと互換性があります。 コンパクトなデザインで、Inovojectシステムのオプション機器として稼働します。 さらにVaccine Saverと組み合わせる事でも、さらなるコスト(ワクチンコスト)削減が可能となります。

正確:特許の検卵技術で、Egg Removerシステムは卵を検卵しています。 そして非常に高いレベルの精度を実現しています

清潔:吸引器は中止卵、無精卵に接触するので、作業後は衛生を確保するため、自動でクリーニングできるように設計されています。

迅速:Egg Removerシステムは1時間に最大60000個 (トレー構成に依存する) の検卵能力を持っています。