「農場と孵卵場の自動化」を通して、
養鶏業の企業化に貢献したい。
ブロイラーひな生産のトップランナーとして
ブロイラーひな生産の
トップランナーとして
終戦後の1949年、私の父とその弟が竹内種鶏孵卵場としてわずか十数羽の親鳥からはじめた養鶏業は、業界トップクラスのひよこを生産するブロイラーひな生産会社として成長を遂げました。当時はまだ農協もなく、7人の組合員が石井養鶏農業協同組合として活動をしていた時代です。その後、種鶏孵卵の事業を行うために、1969年に現在の〝イシイ〟が創業しました。
今では、ブロイラーひな販売事業のほか、養鶏機器の設置・販売やインフルエンザワクチン製造用鶏卵の生産・販売も行っており、それぞれの事業がうまく噛み合いながら業績を伸ばしております。
経営というキャンバスに未来を描いている
経営というキャンバス
未来を描いている
私が高校生の頃は、絵を描くのが好きで、高校の美術教師になろうと考えていました。
日本の大学を卒業後は、語学を学ぶためにアメリカのミズーリ大学に入学。卒業後は貿易関連や外資系の銀行など、語学が活かせる企業に就職しました。
1984年にイシイに入社し、創業30年の節目に社長に就任。オイルショックの時代に父が会社の経営危機に直面した経験から「会社経営を安定させるため、事業を3本柱にしよう」と決意してスタートさせたのが、養鶏機器やインフルエンザワクチン製造用鶏卵の生産・販売でした。
あの頃に夢見た「絵を描く」という未来は〝経営〟というキャンバスの上に未来を描く仕事へと姿を変え、私やスタッフ一人ひとりに夢と希望を与えてくれています。
人と動物の環境を両面から考え、さらなる成長を
人と動物の環境を
両面から考える
21世紀になってすぐに設けた弊社の経営理念は「環境保全と動物福祉を考え、関係する人々と動物の生活をより良くする」です。鶏は野生動物ではないため、人が24時間365日面倒を見なければなりません。暑いときは鶏舎内を涼しくしたり、エサや水を与えたり、病気をすれば薬も必要になります。鶏の世話をする人間が心身共に元気であるためにも、まずは働く人の職場改善を図り、その次に鶏が健康に育つように設備や飼養を改善する。つまり、人と鶏の環境を両面から考えることで、そこに関係する人々と鶏の生活がより良くなるという意味を持っています。
近年になって〝働き方改革〟という言葉が使われるようになりましたが、弊社ではその取り組みをいち早く行ってきたと自負しています。
今後も引き続き、国内外の知識と技術を要求される分野を通して、環境保全と動物福祉を考え、常に動物が快適な生活を送れるようにとの願いを込め、(1)健康なひなとブロイラー生産、(2)省力化機械の導入による従業員の労働環境改善、(3)インフルエンザワクチン製造用鶏卵の生産に取り組んで参ります。